カナダの刑務所にタトゥーパーラーがオープン

05,12月 更新(カナダ)

Renous最大のセキュリティー完備の刑務所、
N.BではHIVとC型肝炎の蔓延防止の為、
刑務所内にタトゥーパーラーをオープンさせた。

アンソニー.シャラットは、
この20年の間刑務所内で他の収容者にタトゥーを彫っていた。

有罪となった殺人者のアンソニーは現在、
警備体制の厳しい刑務所で生活しながら
タトゥーアーティストとして働いている。

「収容者が刑務所内で行っているタトゥーは、
タバコの灰に歯磨き粉を混ぜたものをインクとして使い、
ニードルは鋭く研いだクリップや針金を使用していた。

針を共有して病気になる人々をもう見飽きたよ。
節約の為にインクも使い回す事もある。
私の友人のうち5人中4人は肝炎に感染した。
それでタトゥーパーラーを始めようと思ったんだ。」
とアンソニーは語る。

現在、国内の6カ所の刑務所に
タトゥーパーラーを開設する為に$700,000を投資している。
資金提供は、カナダの連邦政府主導の
HIV/AIDSに取り組む機関からである。
針を共有する事が原因による、高い感染症レベルに対して
当局は部分的に責任があると考えている。

「毎年、HIVまたはC型肝炎で誰かをケアするのに
およそ20,000ドル〜25,000ドルがかかります。
今後タトゥーパーラーの開設によって感染者が減少すれば、
それは長い目で見れば納税者を救う事にもつながりそうです。」
と語る。

タトゥーに対する規則は厳しく、首から上、手首以下、
または性器には入れないこと。デザインは承認された
ものである事、数字またはギャングシンボル等は禁止されている。

ちなみ料金は2時間のセッションで5ドルとされている。

施術を受ける有罪の殺人者は
「安全なタトゥーを得る事はお金を払う価値は充分にある。
そうしなければ病気に感染する可能性はかなり高くなる。」
と語る。

 

■writer:nonaka■

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